nanana no diary

ナナナンと、息をするように、

個人と企業、広報の在り方、そのギャップ

http://www.flickr.com/photos/78447097@N03/10888776353
photo by C25 VIỆT NAM


「取材記事は発表前に確認させてください」という広報担当者が「時代遅れ」では全くない理由(片岡英彦) - 個人 - Yahoo!ニュース


片岡氏、イケダ氏の双方のエントリを読んで、双方の立場や考え方について思いを巡らせてみたくなりました

まず、基本的にこの件に関してはやはり片岡氏の見解が正論と言わざる得ないかと思っています

企業の広報の場合、その対象となるのは「一般消費者」ばかりではない。従業員やその家族、株主、販売関係者、債権者、金融関係(メインバンク)、関連行政機関、その他、幅広いステークホルダーが広報活動の対象だ。ブログの筆者等を相手に商品販促記事を依頼するのは、「広報」のごく一部の活動に過ぎない。広報担当者が記事を事前確認するのは、こうした様々なステークホルダーとの間の関連や調整を踏まえる必要があるからである。そして、そこには様々な「企業リスク」が存在する

企業広報をIRとPRに区別した場合の「IR」的な側面をまさにそのまま書かれている感じですね
まぁ正論です


一方でイケダ氏のエントリを読んでいくと、イケダ氏と片岡氏のギャップを感じるのです

「取材記事は発表前に確認させてください」?時代遅れな広報パーソンに物申す : イケハヤ書店

イケダ氏はやはり企業というよりも企業の中の「個人」を意識されていて、その点がそもそも片岡氏とは背景が異なるのですよね


企業という集団や組織
企業の中の個人
企業を代表する個人
etc.

個人のバリューが企業とは別に成立し表現されるケースが多くなってきた昨今ですが、
その割に企業と個人の境界や、個人の責任と企業の責任の切り分けがまだ曖昧で、その点で今回のような意見の相違、価値観の違いが生まれているのではないでしょうか

イケダ氏は「単に情報を早くブログに掲載したい」という思いが強いのもそうなんでしょうが、
イケダ氏と片岡氏の間には、そうした価値観や背景の違いも色濃くあるように感じます

ブログエイジーイケダハヤトのブログ農耕ライフ

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